ポリデントなどで有名な入れ歯安定剤。薬局では当たり前に売られていて、入れ歯にした人も絶対に必要なものと思われがちですが、
実際は入れ歯安定剤は必要ありません!!
そもそも、入れ歯は歯がなくなってしまったところに入れる義歯です。
しかし噛むためだけではない役割があるので
噛めなくても良い!と思って入れ歯を作らない、付けないのは間違いです。
入れ歯の役割
・歯がなくなったところに入れて噛める様にする
・歯がなくなったところに隣の歯が倒れてこない様にする
(歯が無くなったスペースを放っておくと両隣の歯が寄ってきたり倒れたりして歯並びが乱れてしまいます)
・噛める様にすることで噛む圧を歯茎や顎の骨に与えて吸収を防ぐ
(歯が無くなったところは噛む圧が加わらなくなると体が必要ないと判断して顎の骨が無くなっていきます。ある程度の咀嚼圧(噛む力)を歯茎と顎の骨に加え続けることで状態を維持することができるのです。
当然一度吸収されてしまった骨は元に戻りませんので
後からインプラントにしたい、入れ歯にしたいと思っても難しくなってしまいます。
入れ歯安定剤が必要ない理由
入れ歯の役割を踏まえた上で
入れ歯安定剤が必要ない理由は。。。
入れ歯安定剤をずっと付けていると
・歯茎や顎の骨に咀嚼圧がうまく伝わらず、骨が吸収されてしまう
・骨の吸収によって骨の上を覆っている歯茎の形が変わってきて入れ歯が合わなくなる
つまり、入れ歯安定剤により入れ歯が合わなくなってしまうのです。
・不衛生 柔らかい素材で食べカスが付いたり、混在してしまう
といったデメリットもあります。
入れ歯安定剤を使わないと、入れ歯が痛い!
デメリットはわかっても入れ歯が当たると歯茎に傷がついてとても入れて噛むなんてできません!
でもそこで入れ歯安定剤を使ってしまうと、さらに入れ歯が合わなくなって悪循環なんです。
入れ歯を入れて合わないときは、
歯医者さんで入れ歯を調整してもらいましょう。
合わないということは、歯茎の形と入れ歯の形にずれがあるので強く当たって痛いところができてしまうので、
そのずれを歯医者さんで治してもらうことが一番です。
ずれが大きい場合や、長い間付けていない場合などは作り直したほうが早いこともあります。
歯医者さんでも調整の時に入れ歯安定剤の様な柔らかい素材を使いますが、
それは歯茎の傷ついている時や、慣らしのためなので1.2週間で外してしまいます。
入れ歯の正しい使い方
勘違いされてしまうほど、入れ歯安定剤はメジャーなものになっていますが、必ずしも必要なものではないんです。
入れ歯は歯医者さんで作ってもらったままの硬い状態でつけるのが基本です!
入れ歯安定剤は、入れ歯が合わなくなって痛みがあるけど歯医者さんに行けない時の応急処置くらいの気持ちで使ってもらえるといいですね。
入れ歯安定剤をずっと使って噛むより、しっかり調整して硬い入れ歯をはめた方が実際はずっと安定してハマってよく噛めますよ!