人より歯ブラシはちゃんとしているのに、虫歯になりやすい!
治療してもすぐ虫歯ができてる?何で?!
と理不尽に思う方もいあるかもしれません。
虫歯の基本は原因除去!つまり虫歯菌を駆逐することですが、
虫歯菌は一度感染するとゼロにすることはできません!!
そう、いくら歯ブラシをしても駆逐できないんですね。
赤ちゃんのお口は虫歯菌がいないので、その環境を維持し続けられれば虫歯にはなりません。
でもそれって不可能に近いです。
・人から貰った物はたべられない(親でも)
・人が使った箸、食器も使えない
・キスもダメ
こんなのは大人に近ずけば近くほど無理なルールな訳です。
だから、虫歯菌数を少ない状態で維持するのがベスト!
つまり「歯磨き」ですね
だからみんな歯磨きを頑張っているんですが、、、
同じだけ頑張っても虫歯になる人とならない人がいるんです。
そもそも
虫歯には条件があります
虫歯の4条件
虫歯になるには4つの条件全てが満たされた時なんです!
4つも条件の良いを満たすって結構大変じゃない?それなら虫歯ってなりにくそうだけど、、
ってお思いますよね。
でも虫歯になりやすい人ほど、4つの条件をもともと多く満たしている状態なんです。
条件を説明します。
・細菌
前述したように虫歯菌の存在です。
赤ちゃんでない限り、ほどんどの人の中に虫歯菌はいるのでこの条件はほとんどの人が満たしてしまっています。
ただ、菌数は減らせるので毎日の歯磨きでカバーできます。
しかし、もともと口腔環境として虫歯菌が住みやすい環境の人(口、唾液のPHの違い)もいるのでそういう方は虫歯になるリスクが上がります。
・糖分
これは虫歯菌の餌です。砂糖ばかりが糖分ではなく、消化されて、ブドウ糖になるもの、いわゆるデンプンを含むものも同様です。
食事をすれば必ず摂ると言っていいほどなので、この条件もほとんどの人が満たしています。
こちらも食後の歯磨きでカバーできます
以上の2つは比較的誰でも満たしているので、
虫歯になりやすいかなりにくいかで差が出てくるのは以下の2つの条件です
・歯を磨くまでの時間
これはあまり気にしている方が少ない条件ですが
虫歯菌に餌をあげている状態が長ければ長いほど、虫歯に進行していきます。
逆に、どれだけ糖分をとってもすぐ磨く人と少ししか糖分を摂らなくても寝る前1回だけ磨く人とでは前者の方が虫歯に進行していく機会が少ないのです。
ここでもやはり「歯ブラシ」の回数とタイミングでカバーできます
・歯の質
この条件が今回の要!!
歯ブラシを同じだけしても虫歯にならない人となりやすい人がいるのは
実は歯の質が違うからなんです。
歯の質とは、、
耐酸性。
耐酸性とは、酸にどれだけ耐えられるかということです。
虫歯は虫歯菌が餌を食べて作った酸によって歯が溶かされて進行します。
ですから、その酸に強いか弱いかで虫歯へのリスクが変わります。
これは残念ながら努力でカバーできるものではなく、ほとんどが先天性。生まれる前からほぼ決まっています。
そのためこの条件が一番虫歯へのリスクで差がつくところでもあるような気がします。
歯磨きをしてるのに虫歯になりやすい人の特徴
これらをまとめると、、
歯磨きをしてるのに虫歯になりやすい人の特徴は。。
・口腔内環境的に虫歯菌が住みやすい
(唾液のPHが基本的には中性ですが、酸性に近いと虫歯菌が活性しやすい)
・歯ブラシはきちんとしているが食べてから時間が空いている
・耐酸性が低い(酸に弱い歯)
歯磨きしてるのに虫歯になりやすい!歯を強くする対処法
先天的なもの、もともとの個性が虫歯のリスクにつながっていることもあります。
条件のうち細菌、糖分、時間は歯磨きの工夫でカバーできますが、
「歯の質」だけは歯磨きでカバーできなので差がつきやすいのです。
耐酸性を後天的にあげるのは難しいですが
でも後天的に歯を強くするならば、、
・こまめなフッ素塗布で歯表面の強化(歯科医院でやってもらうとより高濃度なフッ素を使ってくれます)
・歯磨き粉はフッ素入りのものにする
・食べた後磨けない場合は洗口だけでもする
(食べた後は虫歯菌が活性してPHが酸性に傾きます。洗口することで口のPHをお食事前の中性に近いPHに戻してくれます)
こんなことを試してみてください。
基本的に耐酸性を上げることはできないんです。
これから生まれる赤ちゃんなら、お母さんがきちんとカルシウムを十分摂ったり、十分な栄養を摂るとかできることはあるかもしれませんが。。。
でもフッ素は定期的な塗布で歯の表面の強化につながるのでおすすめです!!